だーい好き

2021-02-26

私が疲れて真顔の時や、コタに何か注意をした時、

コタは私が怒ってないか不安になり、

「おかあちゃん、おこってない?おかあちゃん、わらって」と言う。

 

 

コタには申し訳ないのだが、

本当に疲れている時や気持ちが沈んでいる時、

私は嘘でも笑えない。

その「笑うこと」は、私の心にとんでもない負荷がかかる。

だから、「怒ってはいないけど、面白くはないから笑わないよ」と言う。

 

 

コタは、「わらってっていってるのに、なんで、わらってくれないの?」と泣き出す。

 

 

私は、

「笑う笑わないは私の自由だよ。

人から強制されるものではないの。

楽しかったら笑う」と言う。

 

しかしもちろん、そんなのコタには分からない。

 

 

「おかあちゃん、わらってよ!」とコタは言い続ける。

 

 

そうなると私もだんだんイライラしてきて、コタは更に泣き出す―

という、悪循環になる。

 

 

 

 

 

先程も、私が買い物に疲れて真顔だった時、

「おかあちゃん、おこってない?わらって」と言われた。

 

 

私は、

「笑いたい気分じゃないから笑わないけど、お母ちゃんはコタのこと大好きだよ」

と言ってみた。

 

 

コタはちょっと考えて、

「だいすきなの?」と聞いた。

 

 

私「だーい好きだよ」

 

コタ「おかあちゃん、コタがいいこだから、だーいすきなの?」

 

私「そうだよ」

 

コタ「コタが、やくそくまもゆから、だーいすきなの?」

 

私「だーい好きだよ。何もしなくても、いつもだーい好きだよ」

 

コタ「いつもだーいすきなの?」

 

私「そうだよ。お母ちゃんは笑っていなくても、コタのことだーい好きなんだよ」

 

 

 

こんなやりとりをしていたら、なんだか本当に楽しくなってきて、

気がついたら私は笑顔になっていた。

 

 

 

 

 

コタも笑顔になっていた。