コタのお仕事のひとつに、
「ご飯を食べ終わったら付けていたエプロンをシンクの洗い桶の中に入れる」
というものがある。
コタはきちんと洗い桶に入れてくれるのだが、
椅子に座っている時にエプロンを外すため、
両手を使って椅子から降りている間に、手に持ったエプロンのポケットに入った食べかすが床に落ちてしまう。
なので私は
「エプロンは、椅子を降りてから外そうね。じゃないと、ゴミが全部落ちちゃうよ」と、注意をしていた。
しかし、コタは「ごちそうさま」をしたらすぐに外したいのか、
なかなかその約束を守ることが出来なかった。
私は、コタが椅子の上でエプロンを外す度に注意をした。
毎日毎日、
毎度毎度、
自分でも「しつこいな」と嫌になるくらい、
何度も何度も注意をし続けた。
そして、
本日のお昼ご飯のあと。
コタは初めて、
椅子を降りてからエプロンを外した。
私はすぐに、「椅子を降りてから外せたね。すごいすごい!」とコタを褒めた。
夫と私で拍手をしたら、下の子も真似をして拍手をした。
ぱちぱちぱちと、
皆でコタを祝った。
コタははにかむように笑っていた。
何度も同じことを注意されるのは、
コタも辛いだろうし、
何度も同じことを注意するのは、
私も辛い。
でも、
お互い、頑張って良かったね。