コタの初体験【winter編】2選

2021-02-24

★その1 スノーモービル★

 

 

夫の知人にスノーモービルに誘われたので、家族で雪山に行くことになった。

 

 

でも、夫も私も

(きっとコタはスノーモービルには乗れないだろうな。初めてのものへの拒否感が強いから。まあ、乗れなくても良いよね。雪遊びを楽しめればいいや。それで雪山が好きになってくれれば)

と考えていた。

 

 

 

 

実は以前から、夫と私には【コタに雪山の魅力を知ってもらおう】という企みがある。

私たちはウィンタースポーツ好きで雪山好きである。

一緒にコタとスキーやスノボが出来るようになったら、どんなに冬が楽しいだろう。

 

でも、ご覧の通り、コタはあまのじゃく。

 

私たちが「スキーやってみない?楽しいよ」と誘っても、乗らないことは目に見えている。

 

なので、【これから定期的にスキー場に連れて行き、親がスキーをやっているのを見せて、自分から「コタも、すきー、やりたい」と言うのを気長に待つ】作戦を目論んでいた。

 

 

 

 

今回のスノーモービルは、スキーではないが、初雪山の良いチャンス。

 

 

 

さあ、コタは楽しんでくれるだろうか。

 

 

 

 

当日。

 

風ひとつない、青く澄んだ空の下。

きらきらと輝く雪山の平原。

 

最高のコンディションだ。

 

 

 

スノーモービルには、夫の知人・コタ・夫の3人で乗ることになった。

しかし、案の定と言うか、コタは怖がって泣き出してしまった。

 

なので、先に私と下の子が乗って、それをコタに見せることにした。

 

私たちが雪の平原を一周して戻って来ると、コタは「のる」と言い出した。

 

最大のライバル・妹が先に乗ったのが悔しかったのか。

私が満面の笑みで帰ってきたからなのか。

 

兎にも角にも、このチャンスを逃してはいけない。

夫と私は、ささっとコタをスノーモービルに乗せた。

 

 

 

運転席の知人と最後尾の夫に挟まれて座ったコタ。

ぶおん、ぶおん、ぶおおおーん。

エンジンの爆音とともに、コタを乗せたスノーモービルは白い大地の彼方へ消えていった。

 

 

 

しばらくぼーっと遠くに見える北アルプスを眺めていると、

静けさを切り裂いてスノーモービルが戻ってきた。

 

コタ、無事にご帰還。

泣いてはいなかったのでひとまず安心だ。

 

 

 

私はコタをスノーモービルから降ろし、「楽しかった?」と聞いた。

コタは「たのしかったー」と笑顔で答えた。

そして、「もういっかい、のる」と言った。

 

 

 

すっかりスノーモービルを気に入ったようだった。

 

コタは滑り台が好きだから、雪の上をすべるように進むスノーモービルも面白いのかな。

 

 

 

それにしても、びっくりだ。

 

モービルに座るだけでも合格点だと思っていたが、まさか走れるなんて。

そして、「たのしかった」なんて。

 

 

 

スノーモービル仲間で行われていたバーベキューでお肉をたくさん食べたことや、オレンジジュースを2本も飲んだことも相まってか、コタにとって初雪山は楽しい思い出になったようである。

 

 

 

≪おまけの初体験・サングラス≫

 

最初は嫌がっていたが、眩しさに耐えきれず、ついにサングラスを初装着したコタ。

 

しかし、ずれたサングラスを「くいっ」と直す行為を彼は知らない。

 

鼻の先までずり落ちたサングラス。

 

サングラス越しになんとか私を捉えようと必死に顔をのけ反らせている彼の姿は、なんとも可笑しかった。

 

 

 

 

★その2 ソリ★

 

 

スキー場のキッズエリアで初ソリ。

 

最初は不安そうだったが、ソリゲレンデ上部に行くための『歩く歩道』に興味を持ったコタ。

「あかしゃれーたー(エスカレーター)、のりたい」と言い、すんなりと歩く歩道に乗った。

ソリにも私と一緒にすんなり座れた。

そして初滑りを終えると、「もういっかい、やる」とすぐに歩く歩道へ向かった。

 

 

どうやらお気に召したようである。

 

 

ソリゲレンデのゴールにねずみとゾウの大きなクッションがあり、滑る前にコタに「ねずみさんと象さん、どっちに行こうか」と聞いた。

コタが「ねずみさん」と答えたら、ソリでねずみのいる方に滑って行き、「わーっ!」と歓声を上げながらねずみに突っ込んだ。

 

そんなソリ遊びを、トータル1時間30分くらいやっただろうか。

 

コタはほっぺを真っ赤にして楽しそうに笑っていた。

 

 

 

ちなみに、途中でスノーストライダーにも誘ってみたが、これはやらなかった。

まあゆっくり行こう。

と言うか、これは別に乗れなくても良いか。

 

 

 

コタは何度か、キッズエリアから見えるリフトを指さして「あれ、のる」と言った。

私は(しめしめ)と思いながら、

「あのリフトはスキーをやる人が乗れるんだよ。お母ちゃんもスキーやるから乗れるんだ。コタももう少しお兄ちゃんになって、スキーが出来るようになったら乗ろうね」

と、さりげなくアピールをした。

 

 

 

 

帰りの車内。

 

 

私「コタ、楽しかったね」

 

コタ「たのしかったー」

 

私「何が一番楽しかった?」

 

コタ「えとね。あかしゃれーたー」

 

 

 

 

 

 

そっちかーい。