コタは小さいころから、電車で遊ぶときはこの体勢が多い。
寝っ転がってスレスレの滑走を楽しんでいるのだろうか。
この写真の時は1歳11ヵ月で、まだ自閉症スペクトラムの診断は出ていなかった。
でもコタの発達に不安を感じていた私は、
コタの一挙手一投足が何かの障がいの特徴的な行動ではないかと、毎日コタを観察し、ネットで調べていた。
例えば、当時のコタは横目走りをよくやっていた。
横目走りは、自閉症スペクトラムの特徴として色んな本やネットに挙げられていた。
コタは4歳くらいまで、公園では遊具で遊ばず横目で走ってばっかりだった。
〈公園の柵で横目走りをするコタ〉
私は横目走りをするコタが嫌だった。
公園にいる人にじろじろ見られるから。
顔を覗き込まれたこともあった。
私は(恥ずかしいから、普通にブランコとかで遊んでよ…!)と思っていた。
(今だったらどうってことないけど。
好きなように遊べばいいと思える。
私も強くなったもんだ…)
話を戻すと、
寝っ転がって電車で遊んでいる時も横目っぽくなるし、特徴的な遊び方なのかなと私はすごく気にしていた。
(それと、車に目線を合わせて遊ぶのは自閉症スペクトラムの子供の特徴だとネットに書いてあった)
でも保育園に入って、
定型発達のお友達も、電車遊びでは寝っ転がってスレスレの臨場感を楽しんでいることを知った。
なんだ、みんなやっているんだ。
男の子の普通の遊び方なんだ、と思った。
ホッとしたような、へんな気持ちだった。
な~んだ、というような。
と言うか、コタは結局自閉症スペクトラムだったわけで、特徴的な行動に当てはまっていたわけだから「ホッとした」はおかしいのだけれど…(;^ω^)
なんと言うか、あんなに必死に周りと比べようが気にしようが、障がいがあればあるし、無ければ無い。
(身も蓋もないけど…)
特徴的な行動をする障がい児もいれば、しない障がい児もおり、また特徴的な行動をする定型発達児もいる。
一挙手一投足に躍起になってた自分に「な~んだ」という感じなのだ。
横目で走るコタをもっと優しい目で見守ってあげれば良かったな、と思う。
でもこれは結果論で、
今悩んでいる方に「気にしすぎることはないよ」とは言えない。
気にしすぎる気持ちが痛いほど分かるから。
気にしすぎちゃう気持ちはどうしようもない。
また私は、周りに「気にしすぎだよ」と言われて、1人で焦っているんだなと虚しくなったり分かってもらえない怒りがあった。
逆に周りの人はなぜコタの発達を楽観視しているのか分からなかった。
そして私は、気にしすぎな自分を責めた。
家でも療育でも気にしていないふりをして大らかなふりをして、でも陰で必死に調べ、周りの子と比べていた。
でもさあ…、
普通気にするよね!?
自分の子供のことだもんね!!
気にしすぎて何が悪いのさ!!!
気にしすぎることを周りはなんで笑うんだろう。
親は必死なのに。
必死な中でも、相手の心配の言葉と軽い言葉(嘲笑)の区別はつく。
そういう意味では、コタの主治医の先生は私の細かい気付きや下らない質問にも真剣に答えてくれたので、本当に助けられた。
障がいの知識の助けにもなったし、私の心の助けにもなった。
つまり、何が言いたいかと言うと、
私はまだ子育て中だし、何も偉そうなことは言えないけど、
気にしすぎる気持ちはすごく分かります。ということです。
そして私は今、自分がガムシャラだった時期を、それも自分の子育ての大事な一部だったのだと、自分を肯定してあげようと思っている。
ふう。
なんか久しぶりに自分の感情を出した気がする…(∀`*ゞ)エヘヘ
今度コタの乳幼児期の特徴的な行動の数々をまとめて書こうかな。
あ、でも専門的な知識のない人間がこういうの書くの良くないかな…?
でも誰かの参考になるかな?
(。´・ω・)? うーん…。
ちなみに、寝っ転がり電車遊びは今もやっている。
その時は横目になっている。
横目走りは今はほとんどしなくなった。
横目走りをしなくなった位から(4歳位)、公園の遊具でよく遊ぶようになったなぁ。
(現在5歳4ヵ月)
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【常同行動】
時と場所を選ばず、無目的に同じ行動を繰り返すこと。
子供の場合は、発達障がい、知的障がい、視覚障がいなどがある場合に見られることが多い。
(例)
手をひらひらさせる
ぴょんぴょんその場で飛び跳ねる
その場でぐるぐる回る
体を前後にゆらす
同じ場所をうろうろする
自分の体を叩いたりつねったりする
頭を壁などにぶつける
など。
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