食事中、私はコタへの小言がうるさい。
「コタ、前向いてね」
「足は下に下ろすよ」
「お野菜もちゃんと食べよう」
コタはなかなか改善しないし、こちらも毎度のことで辟易する。
そこで、
アプローチをタモさん方式に変えてみた。
テレフォンショッキングの時の、
「明日、来てくれるかな?」の感じで、
聞かれた相手が思わず「いいとも!」と言ってしまうような、
そんなタモさんの口調で、
「コタ、きちんと座っているかな?」
「コタ、お野菜もちゃんと食べているかな?」
そう笑顔でマイクを向けてみた。
すると、
コタが変わった。
椅子にきちんと座るようになった。
「みて、コタ、やさいたべてるよ」と、苦手な水菜やレタスも自ら食べるようになった。
もちろん、
食事の時間中ずっときちんと座り続けていられるようになったわけではないし、
野菜を完食するようになったわけでもない。
でも、
自分から良い行動をするようになった。
「~しているかな?」という声かけは、
前提として「コタができている」と認めた上での声かけなので、
本人も意欲的になるのだろうか。
言う側の気持ちとしても良い。
叱るより断然良い。
食卓も楽しくなる。
一石二鳥とはこのことよ。
ありがとうタモさん。