来年度、コタは保育園に入園する。
そろそろ入園準備を始めようか。
上履き入れに、お弁当袋に、エプロン。
おやつ袋に、コップ袋に、何でも袋…。
これらを手作りしなければならない。
しかし、私はお裁縫が大の苦手である。
苦手と言うか、大嫌い。
出来るのは、手縫いでちくちくボタンを縫い付けることくらい。
袋を作るなんてもってのほか。
そもそもミシンさえ持っていない。
どうしよう。
作れない。
作りたくない。
保育園説明会で持ち物の説明があった時。
手作り前提で話が進めらていて、
私は「既製品でも良いですか?」と聞けなかった。
何だか後ろめたくて。
愛情が無い母親と思われそうで。
「ああ、そう作ればいいんですね、はいはい」
と、すまし顔で頷いていた。
そもそも、
準備品の説明書をよく読むと、
園指定の袋たちは、既製品と微妙にサイズが違うので、
買うことも出来ない。
作らねばならぬ。
下の子も入園するので、
倍の量作らねばならぬ。
憂鬱だ。
だったらその時間でコタといっぱい遊びに行きたい。
保育園に通い始めたら、電車の見える公園で1日中遊ぶことがなかなかできなくなるから。
今は、コタの望むことをいっぱいしたい。
そのことに時間を費やしたい。
そして、夫婦で話し合った。
その結果。
手芸屋さんにオーダーメイドすることにしましたー!
イエーイ!
ちょっとお高いけれど。
手作り信仰懐疑派の夫も、快く賛成してくれた。
憂鬱からの解放。
これでようやく、
生地選びが楽しめそうだ。