最近気付いてしまった。
チェーン店の回転寿司の素晴らしさに。
今まで、我が家はコタを連れて外食に行くとしたら、ファミレス一択だった。
しかし、ファミリー歓迎のレストランでも、コタが癇癪を起さないか、叫ばないか、パニックにならないかのストレスは常にあった。
それに、ファミレスは意外と隣の座席との距離が近い。
人の目も気になる。
また、コタは「おなかすいた」の癇癪がひどいので、「もうすぐ来るよ」となだめても聞かないし、人目があると更に興奮してヒートアップしてしまう。
なので、ファミレスに行くだけでも事前準備と覚悟が必要であった。
却って親は疲れていた。
そういうわけで、
昨今は、その一択のファミレスでさえも足が遠のいていた。
しかしある日の夕方、
私はリフレッシュ願望地獄から抜け出せず、
矢も楯もたまらず家族を連れて家を飛び出した。
飛び込んだ先は回転寿司。
私は半ば投げやりになっていた。
「今日は大人が楽しむんだ。
サイドメニューは調べた。
から揚げがある。パフェもある。
コタが騒いだら、スマホの動画でも見ててもらえばいい。
今日は我らが寿司を食らうのだ。
やってやんよ」
実際こんなことを言ったかどうかは覚えていないが、言っててもおかしくないテンションだった。
では、
ここからは冷静になって、
回転寿司の素晴らしさについて、ひとつづつ挙げていこう。
①豊富なサイドメニュー
サイドメニューには必ず子どもの好きなものがある。
ラーメンとから揚げとポテトがあれば、子は黙る。
子どもは各々それらを楽しみ、大人はゆっくり寿司を食らう。
子を持つようになって、初めて回転寿司店にラーメンやカレーが存在している意味が分かった。
②人目が気にならない
テーブルに仕切りがあり、店内も賑やかだから、コタが多少騒いでもストレスにならない。
③注文がすぐ来る
サイドメニューの注文も数分で来るので、子が待っていられる。
④もし注文を待っていられなくても、レーンに流れている物をすぐ与えられる。
コタがそわそわし始めたら、流れてきた玉子のお寿司をあげてみる。
コタは食べないが、眺めたり触ったり舐めたりして気は紛れる。
時間稼ぎになればいい。
パニックにならないことが大切なのだ。
以上である。
お分かりいただけたであろうか。
回転寿司の素晴らしさを。
ん?
今さら気付いたのかって?
ええ。今さら気付いたのです。
それでは、
最後に、この壮大なプレゼンをこの言葉で締めたいと思います。
ご唱和ください。
ビバ!回転寿司!