2021年6月某日
併行通園にするか保育園のみにするかについて、保育園の園長先生とお話をした。
園長先生の意見では「コタ君は保育園のみで良いのではないか」ということだった。
理由として、
「コタ君は加配の先生ととてもうまくいっています。
加配の先生がコタ君と丁度良い距離感(近すぎず、離れすぎず)を保ってくれています。
近すぎると先生と2人きりの世界になってしまうし、離れすぎると何かがあった時に対応が出来ないんですが、先生は距離を保ちつつも状況を把握しています。
なので、例えばコタ君が奇声を上げた時に、先生は何に対して怒っているのかが分かるし、それをうまく言葉にしてあげられているんです。
コタ君も先生に困り感をちゃんと伝えられています。
なので現時点では特に療育が必要だと思いません。
年少さんのこの1年間は、保育園のみで良いのではないでしょうか」
ということだった。
『困り感を伝えられるか』ということは、主治医の先生も言っていた。
大切なことなんだなあ。
それに、確かに送り迎えの際にコタの加配の先生への甘え方を見ると、先生のこと好きなんだなぁ安心しているんだなぁというのが分かる。
今朝もロッカーに荷物をしまったら、真っ先に「せんせー、はやくあそぼー」と誘っていた。
また、園長先生は、
「園庭で遊んでいるコタ君は、あまり目立たないんです。
(コタと同じ障害を持っている子は)みんなで遊んでいる時に目立つ場合が多いのですが、コタ君はみんなの中で遊べています。
コタ君の頑張りももちろんありますし、加配の先生の存在は大きいです」
と言った。
なるほど。
『加配の先生がいるから、ちゃんと保育園生活を送ることが出来ている』ということか。
逆を言えば、加配の先生がいないとやはり厳しい…ということか。
…いや、今はそんなことは考えない!
うまく過ごせている。それだけでいいじゃないか。
裏を読むのは止めよう。
私はその他にも園長先生に色々と質問をした。
Q「子どもの気持ち(願い)を叶えてやることと、我慢させることのバランスが難しい」
↓
A「今の時期(幼児期)は、気持ちを発散させてあげることが大切。
例えばおもちゃの取り合い。
子どもの「欲しい」という気持ちは間違っていない。
気持ちを出させてあげることが大切。
親はすぐに割って入らず、後で「うんうん欲しいよね」「嫌だよね」などと気持ちに寄り添う。
それから「じゃあこっち使ってみよっか」など提案すると、スッと入っていくことが多い」
コタと下の子の兄妹ゲンカで、発端はほとんど
コタ→集中している。邪魔されたくない。
下の子→お兄ちゃんと遊びたい。お兄ちゃんのおもちゃに触りたい。
である。
私としては2人で仲良く遊んでもらいたいが、邪魔されたくないというコタの気持ちも分かるし…。
いつもどちらかを贔屓しないようにしすぎて結局どうしたらいいか分からなくなり、対応が統一できていない。
2人気持ちを受け止めること。
すぐに解決策を提示するのではなく、「1人で遊びたいんだね」「お兄ちゃんと遊びたいんだね」とまず受け止めよう。
Q「イライラして強い言い方になることがある。理不尽なことを言ってしまったな、と後で落ち込む」
↓
A「親はもし言い方に失敗したなと思ったら、その都度子どもに説明して謝れば大丈夫。
『さっきはイライラしていたから、強く言っちゃってごめんね』と。
もし子どもにイラっとしたら、『それはお母ちゃん困っちゃうな』と気持ちを出す。
親も正直で良い。
子どもは、失敗してもそこから修正する人をしっかり見ている」
私は言い方に失敗したら失敗したことをすごく悔やむが、そこからやり直せばいいんだ。
『子どもは、失敗してもそこから修正する人をしっかり見ている』
なんだか、気持ちが楽になった―
園長先生はお忙しいのに長く時間を取って話を聞いてくれて、本当にありがたかった。
最後に園長先生が言ってくれた言葉。
「あまりネットは見ないでね。
綺麗事だけで育児ができるなら、ロボットで良いのだから」
≪もうちょっと続く≫