2021年4月12日
この日は、我が家の大ミスに気付く恐怖の日である―
先週はならし保育で8:30~12:30の保育時間であった。
今日からは通常保育となり、短時間保育の子は8:30~16:30、長時間保育の子は7:30~18:30となる。
私は就職する予定であるため、保育時間は長時間の7:30~18:30を希望すると入園申込書に書いて申請していた。
先週は夫に仕事を1時間遅刻して送りをしてもらっていたが、今日からは大丈夫。
7:30に子どもたちを送って、園で多少バタバタしても9:00の始業には間に合う。
帰りも17:00に退社するから、18:30までの迎えには十分間に合う。
保育園の送迎は完全に夫となり、私は家のことをやったり就職活動を始める予定だった。
朝。
コタは「ほいくえん、いきたくない」と泣いて嫌がっている。
土日を挟んで、リセットされてしまったかな。
夫は「コタがもういいよって言うまで、ととが一緒に居るよ」とコタと約束をし、私は楽しい話をするようにしてコタの気分を盛り上げた。
結局、ポッキーのお世話にはならずに出発ができた。
今日から1日保育だから、先週よりお母ちゃんと離れる時間がずっと増える。
コタ、どうなるかな。
帰ってきたらいつも以上にいっぱい甘えさせてあげよう。
と思っていたら、夫が9頃戻って来た。
直接職場に行くはずだったので「どうしたの?」と聞くと、夫は渋い顔をしている。
なんと、今日から7:30~18:30の長時間保育になるはずが、それには申請が必要で、短時間保育の8:30~16:30のままだったらしい。
え?
申請って何?
保育園申し込みの時にその時間で申請したはずだけど…?
夫も「よくわからん」と言っている。
「それとな…」と、夫は渋い顔のまま続けた。
長時間保育の保育体制であるが、短時間保育の時間以外は加配の先生も担任の先生もおらず、他の2人の先生が全年齢の子を見るらしい。
…知らなかった。
そういう体制なのか。
その時間の担当の先生がいるのね…。
確かに、「先生たち、長時間勤務で大変だな~」とぼんやり思っていたけど、毎日7:30~18:30勤務の訳ないよね。
きっと労働基準オーバーだもんね。
あー…長時間保育の体制もちゃんと確認しておくべきだったー…。
そんなこんなあったため、朝の送りの時はコタも下の子も「いつもと違う…」と不安に思ったのか、下の子は大泣きで夫にべったり、コタは遊んでいたけれど夫から離れることは無かったらしい。
そして8:30になり加配の先生が来ても、コタは「とと、いっていいよ」とならなかった。
夫が遠目からコタの様子を窺っていると、加配の先生に「行って」と目で合図され、夫は隙を見て出て行こうとした。
そしたらコタに見つかり泣かれたが、先生たちの目もあり戻れる雰囲気ではなくそのまま出てきた、とのこと。
コタも下の子も大泣きで、「カオスだった」と夫は言った。
また、園長先生に「長時間保育にするなら慣れるために最初の1ヵ月くらいは短時間保育で様子を見た方が良い」と言われたと言う。
えー。
確かにそりゃそうだが…。
確かにいきなり長時間はいきなりすぎるが…。
色々なことが起こりすぎて、頭がごちゃごちゃである。
とにかく大元の大問題、長時間保育の申請について知る必要がある。
夫に「保育園入園要綱の冊子を見て確認してみる。ありがとうね」と言うと、夫は「お願い…」と疲れた顔で仕事に出掛けていった。
すぐさま冊子を引き出しから引っ張り出す。
要約すると、こう書いてあった。
『保育園の標準保育時間は7:30~18:30。
保育時間の分類:
短時間保育→8:30~16:30
長時間保育→短時間保育の時間+7:30~8:30&16:30~18:30
※申請が必要(就職が決まったら申請する)
延長保育→7:00~7:30、18:30~19:00
※申請が必要(緊急時。当日申請可)』
そういうことなのね…。
私は、標準保育の時間が「7:30~18:30」と書いてあるから、それが普通なのだと思い込んでいた。
延長保育の時間だけ申請が必要なんだと思っていた。
うわーやっちまった…。
…これからどうする?
私がいつ就職するとしても、保育園に慣れるまでの1ヶ月(4月の間)は短時間保育にしなければならない。
と言うことは、夫はこれから先1ヵ月は仕事を1時間遅れて行かなきゃいけない。
そんなこと会社的に出来るのか?
もう私が送りをやるか。
送りの人間=「夫」と固定した方が良いと思い、1週間夫がやってくれてやっと少し慣れてきたけど…。
コタ、混乱するかな…。
そうこうしているうちに16:30のお迎えの時間になった。
夫はもちろん仕事を早退出来ないので私が行く。
コタには「今朝はととが時間を間違えちゃったんだ」とこちらがミスをしたと説明し、今日のがイレギュラーなんだと思ってもらうしかないな、と私は考えた。
16:00ぴったりに園内に入ると、コタは一人静かにバルコニーで遊んでいた。
私が呼びかけると笑顔で走ってきて抱きついてきた。
可愛いなあ。
私は担任の先生に「今朝は申し訳ありませんでした。冊子をよく読んでいなくて、長時間保育のことを勘違いしていました」と謝罪すると、先生は笑顔で「大丈夫ですよ」と言ってくれた。
そして先生は、「朝の送りのことなんですけど…。お父さんがコタ君と一緒にずっと遊んでいるとコタ君が余計に離れがたくなっちゃうから、お父さんには頑張ってさっと行ってもらったほうが良いと思います。コタ君は泣くけど、ちゃんと切り替えられていますから」と言った。
…え?
もちろん、親がさっと行く方が良いのは知っている。
それが出来るならそうしたい。
でも、コタにそれは難しい。
特性なのか性格なのか分からないが、それをすると次の日からの登園拒否が凄まじくなる。
それを踏まえて、私たちはコタと『コタが納得するまでととが居る』という『約束』を結んでいる。
それでコタが納得し、うまくいきかけているところなのに…。
夫は、園長先生と加配の先生に『約束方式』を説明したと言っていたが、担任の先生には伝わっていなかったのだろうか…。
私はなんだかモヤモヤした。
要はさっさと行け、ということ。
普通はそうなんだろうね。
その対応でうまくいくならとっくにそうしているよ。
そうしたいよ。
家でコタがどんなこだわりを見せるか、先生にも見てほしいわ。
朝からのイライラが静かに、そして急激に募っていく。
私は先生に「分かりました。夫に相談してみます」と言った。
送りの状況を知っている夫に相談して、『約束方式』のままで行くか『さっさと行く方式』に転換するかを決めよう。
そして、『約束方式』にするなら明日の朝担任の先生本人にちゃんと説明しよう、と考えた。
その後、コタと共に未満児クラスにいる下の子を迎えに行った。
未満児クラスの入り口で、私は再会した下の子を抱っこしながら先生と話していた。
その時、コタが私を引っ張って外に連れて行こうとした。
私がコタに「先生と話したいから少し待ってて欲しいな。終わったらコタとお手々つなぐから」と言うと、コタは金切り声をあげた。
癇癪が始まってしまった。
「お話終わったら行くから」「すぐ終わるから」と、どんなに説明しても聞いてくれない。
私は、顔には出さないがイラっとした。
コタに色々我慢させているし、今朝のイレギュラーなことも頑張ってもらったからイラっとなんてしちゃいけないのだけど…。
仕方なく話を早々に切り上げ車まで行くと、コタはようやく落ち着いたようだった。
帰りに薬局へ行き、ご褒美のチョコを買ってあげた。
私はコタに、「朝はととが時間を間違えちゃったんだって。ごめんね」と説明した。
コタは「もうしないでね」と許してくれた。
夜、夫の帰宅後さっそく夫婦会議である。
①長時間保育の認識ミス
⇒
こちらのミスなので仕方ない。
私が就職するまでは、8:30~16:30の保育時間となる。
送りは、コタが『”とと”と約束をし、渋りながらも行ってくれるようになった』ので、このまま夫が続ける。
会社は何とかなる。(融通の利く良い会社である。本当にありがたい)
迎えは私。
②長時間保育の先生の体制の確認
⇒
夫は不安を感じているようだった。
加配の先生はいないし、年齢バラバラの大人数が1つの教室に居ることになるからだ。
今日見た感じでは、雑然としていて、落ち着かない様子だったと言う。
これは、今度園長先生の時間のある時にお話しさせてもらうことにした。
連絡ノートに書いておこう。
③送りの別れ方
⇒
送り担当の夫は、『コタとの約束の通り納得するまで一緒に居る』か『先生の言う通りさっと行く』かの結論は、今は出せないようだった。
とりあえず明日の朝、約束型がうまくいきつつあることを担任の先生に説明してもらうことにした。
コタの気持ちや家での登園準備のことを考えると約束型が良い。
でも、保育園に迷惑をかけたくない。
…難しいな。
私たちのやり方と保育園のやり方、2つをうまく擦り合わせて良い形を探っていけたらいいのだけど。
―こうして怒涛の一日は終わった。
明日行き渋り強そうだな…、と私たちはぼんやり思っていた。
でも。
連絡帳には嬉しいこともたくさん書いてあった。
初お昼寝だったが、ちゃんと寝れたらしい!
ごはんも食べられたらしい!
元気に遊んでいたらしい!
コタは本当に頑張っている。
≪保育園に慣れるまで(4/13 保育園7日目)≫に続く。