子どもを育てていると、家の中に籠りっきりになったり自由に動けなかったりと行動範囲が狭まることもあるけれど、
私はそんな時でも自分の世界がどんどん広くなるのを感じていた。
不思議で、妙で、面白い感覚。
これはなんだろうな、と考えた時、今まで感じたことのない新しい感情が次々と生まれてくるからかなと思った。
特に感じるのは「愛しい」きもち。
私は自分の子どもに対して、初めて「愛しい」という気持ちを知った。
夫のことは大好きだけど、「愛しい」とはなんか違う、「すきだー!!」と叫ぶ感じ。
子どもに対しては「ああ~♡もう~♡ああ~♡」という感じ。
身もだえするような、なんと言うか、好きとかそんな簡単なことじゃなくて、ああ~どうしよう、可愛い~、なにこれ~、なんで~みたいな、栓が溢れ出すような、感情の持って行き場がないくらい狂おしくて胸がぐるぐるするようなこの感覚。
この何とも言えないくすぐったい感覚に、コタを産んでからずっと支配されている。
ふわふわした感情なのだけど、私はこれに包まれるのが割と好きで、この感覚を知ることができて嬉しい。
次に、子どもを通して今の日本や20年後の社会を考えること。
今までは自分の年表でしか物を見ていなかったけれど、コタの生きる世界を軸にした未来を考えるようになった。
視点と言うのかな。
これも初めての感覚で、今までぼんやりしていた50年後の未来に少しづつ色が入っていった。
次に自分の子ども時代をふり返ること。
何が嬉しかったっけ。何して遊んだっけ。こういうことは辛かったな。こういう言い方をされて傷ついたな。コタにもこういうことをしてあげたい。私はこういうことを子どもにするのはやめよう…などなど。
また、私の親は私に色んなことを経験させてくれたんだな、お金のことで私を不安にさせるようなことはなかったな…など、今まで気づかなかった親の優しさが分かった。
最後に、自分自身も子どもに帰って公園の遊具で遊べること。
もう1回子ども時代をやり直しているようで本当に楽しい。( *´艸`)♪
コタは5歳の今も公園のアスレチックなどで私と一緒に遊びたがるから、私も一緒に遊具で遊べているけれど、そろそろ遊んでくれなくなるかな…。
今だけだ!
と言うことで、ここぞとばかりに全力で遊んでいる。
もちろん子育てで初めて感じた苦しい気持ちもあるし、子どもに対する心配は死ぬまで尽きないのだろうが、
私の世界は確実に広がっているのである。
〈コタ1歳8ヵ月 公園で遊ぶ〉
常に何か持っている。それがもう愛しい(#^^#)