本当の狙い

2021-01-29

おやつの時間。

 

 

私が下の子(11カ月)に赤ちゃんせんべいをあげていたら、

自分のおやつを食べ終わったコタが、

「コタが、妹ちゃんに、あげるする」と言った。

 

 

私は小さく割ったおせんべいを何個かお皿に入れ、

「妹ちゃんが一個食べたら、次のおせんべいを渡してね。一個づつ、ゆっくりね」

と、コタに渡した。

 

 

私は洗い物をしながらちょくちょく後ろを振り返り、

テーブルに並んで座る2人の様子を見た。

 

 

コタは、

「はい、どうぞ」

「あー、おとしちゃったー」

「妹ちゃん、もっとたべる?」

「おいしいですかー?」

と、ひとつづつ上手にあげていた。

 

 

 

いいお兄ちゃんだ。

 

 

 

「ありがとう。上手にあげているね」と、

安心してしばらくコタに任せていたら、

 

下の子が「あーっ」と叫んだ。

 

 

 

 

振り返ると、

 

おせんべいを自分の口に入れる瞬間のコタと目が合った。

 

 

 

 

 

 

狙いはそれかい。