歌を顔で刻むー。
何のことか、お分かりだろうか?
いや、きっと分かるまい。
私もこうして文字にしてみると、何のことだかさっぱり。
「歌を顔で刻む」
これはコタの特技である。
『みーんなのまわりにはー♪とってもすてきなおとがあるー♬さがしましょーみつけましょー♬ほーらたのしいねー♪』という歌がある。
この歌を歌う時、リズミカルな曲調なので、手を叩いたりタンバリンや鈴をならして歌う。
コタはそのリズムを、手拍子などでは無く「顔で刻む」のである。
うーむ、
詳しく書いても分からないな。
とにかくこれがすごく面白い。
私が歌ってコタが刻むのだが、芸風で言うと、いわゆる「変顔」の部類に入る。
リズムの取り方、変顔の強弱、最後の顔の余韻、
すべてにおいてパーフェクトである。
最後の方なんて笑いすぎて歌えなくなるくらいだ。
これはコタの特技、いや、才能と言っても過言ではない。
ううむ、
ますます分からん。
読んでる方には100%伝わっていないだろう。
ああ。
自分の文才の無さがもどかしい。
伝えたい。
あの面白さを。
あの刻み様を。
きっと彼は、
今夜も刻むだろう。
どうか伝わってほしい。
いっそのこと、
動画に撮って、全宇宙に公開してしまおうか。