自閉症スペクトラムと診断

2020-08-30

先日、コタは3歳になった。

その3歳ほやほやのコタと共に、2歳10ヶ月の時に受けた発達テストの結果を聞きに病院へ行った。

 

リハビリの先生はいつもにこにこしている。

話しやすい。

安心できる。

コタも診察室のおもちゃで遊び、リラックス。

 

発達テストは、新版K式発達検査。

2ヶ月前にその検査を受けたときにも軽く言われたが、やはりゆっくりな発達だった。

全領域では4ヶ月の遅れがあり、特に言語社会面では6ヶ月の遅れがあった。

点数については予想していたことだったのでショックはなかった。

ただ、言語社会面の遅れは今後更に大きくなる可能性があるとのことで、これは多少ショックを受けた。

 

その後、コタの日常のことや療育でのことを話した。

★こだわり、癇癪が強いので、言い方を工夫していること。

★予定をあらかじめ言うと、割とすんなり行動できること。

★療育園では、今までのように羽交い絞めにして無理矢理やらせるのではなく、自宅で行っているような声かけ等を行ったらだんだんうまくいくようになってきたこと。

★療育園のお友達と、時々一緒に遊べるようになったこと。

★パニックが起きたら、何もせずそっとしていること。

★以前よりかは、パニックや癇癪の頻度が少なくなり、起きたとしても切り替えが少し早くなったこと。

★妹をとても可愛がっていること。

などを話した。

 

更に、

「来年の保育園では加配を付けたほうがいいか?(私は付けたほうがいいのではと考えている)」

「この子は育てるのに工夫がいる子だと感じる。今後、どういうふうに育てていくべきか」

ということも聞いた。

 

 

 

その流れで、先生は、コタの「こだわり」「癇癪」の強さは【特性】であると言った。

 

 

 

 

 

「お母さんからお聞きした話や、コタ君を見て、自閉症スペクトラムであると言えます」。

 

 

 

 

 

先生は、とても言葉を選びながらも、はっきりと言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の最初の思いは、

 

 

(ああ、やっぱり)

 

 

だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合点がいく、とはこのことか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までは、コタのこだわりと癇癪は、成長過程のものか障害の特性なのか判断できないと言われていた。

 

でも私はうすうす感じていた。

コタは違う。何かが違う。

今までの数々の言動。

こだわり、癇癪、人見知り、オウム返し。

 

 

やはり、それは自閉症スペクトラムの特性だったんだ。

 

 

 

そうか。やっぱり。そうなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

すとんと腑に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

次に浮かんできた思い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コタ、生きにくいのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生に質問をしまくった。

「どう育てたらいいか」

「特に何に注意したらいいか」

 

 

先生が繰り返し言ったことは、

「成功体験を増やすこと」

「スケジュールの見通しを立てること」

「コタ君の好きなことでいっぱい一緒に遊んであげて、信頼関係を築くこと」

「幼児期が大切。今が本当に大切な時期」

だった。

 

先生は「でもお母さん、今それ出来てますよ」と言ってくれた。

 

確かに、「成功体験を増やすこと」は療育園のSTでも言われていたので心掛けている。

「スケジュールの見通しを立てること」は、コタを見ていてその方が動いてくれることが分かったのでやっている。

一緒に「遊んで」いる。(イライラしてて出来ないときもあるが…。これはもっと努力したほうがいいかな?ちなみに夫はよくコタと遊んでくれている)

 

 

また、保育園の加配は、今回の発達検査の点数だとギリギリ「加配はいらない」と判断される可能性があるとのこと。

でも私は、今療育で細かな声かけとフォローがあることでうまくいきつつあり、コタも自信を持ち始めているが、それが無くなった状態だとどうなるか分からないこと。よって、いきなり大勢の中に、今までのようなケアがない状況にぽんと放り込むのは怖いこと、を話した。

すると、先生も「親が心配なら加配を付けたほうがいい」「それに加配は途中からだと人員の面から付けにくいため、最初から付けていた方がいい」との見解で、必要なら診断書を書いてくれるとのことだった。

ひと安心。

 

 

 

 

 

 

 

 

帰宅して、コタの障害のことを夫に話した。

夫婦会議を開き、コタが生きにくくならないためにどうしたらいいかを話し合った。

夫も落ち着いていた。

 

 

 

私は今まで、もしコタに障害があると診断されたら泣くんだろうな。

診察室で泣いちゃうかもな、と考えていた。

 

なぜか、ホッとしている自分がいる。

 

やるべきことが明確になったからか?

 

コタの特性を「普通」に正そうとしなくていい。

困難があるなら、うまくそれと付き合う方法を考えればいい。

 

そう素直に思えた。

 

 

 

これから成長するにつれ、どんどん大変になっていくだろう。

でも大丈夫な気がする。

甘いかしら?

甘いかもね。

なんでこんなにのん気なのかしら。

 

そろそろコタがお昼寝から起きてくる。

うまく起こさないと寝ぼけてパニックになる。

そうなったら20分近く泣き叫ぶ。

うまく起こせますよーに。

コタも気持ちよく起きますよーに。