今朝、お着替えも保育園の荷物の準備も、私が何も声掛けしなくてもコタ1人でできた。
「コタすごいね。お母ちゃんが言わなくても全部1人でできたね。スーパーおにいちゃんだ!」と褒めると、コタはとても嬉しそうにしていた。
そして時間が余ったので登園バスの時間までYouTubeでシンカリオンを見るコタ。
8:20の出発時間。
急にコタが「ほいくえん、いきたくない」とごね出す。
妹は先に靴を履いて玄関に出ていたので、私が「妹ちゃん、もう靴履いて準備できたね。スーパーおねえちゃんだ。コタは行かないの?せっかくスーパーおにいちゃんになれたのに。残念だね」とちょっと嫌味っぽく言うと、コタは泣き出した。
「ぼく、じゅんびしたのに。妹ちゃん、くつはいただけで…。ぼく、じゅんびがんばったのに…。スーパーおにいちゃん…なくなるの?ぼくは…ひぐっ、ぼくは…」と嗚咽が交じりだす。
スーパーおにいちゃんの称号が無くなると思ったのだ。
(私もややそのニュアンスを含めて先のセリフを言ったが…)
私は園バスが行ってしまう時間を気にして、早く家を出たいのでイライラしそうになったが、
ふうっと心を落ち着かせて、「コタはスーパーおにいちゃんだよ。だって自分で全部準備したもんね。でも保育園に行かなかったら、せっかく準備したのに残念だなって思ったの。コタはスーパーおにいちゃんだよ」と言た。
『自分はまだスーパーおにいちゃんである』と理解したコタは、しばらくすると泣くのをやめ、おそるおそる玄関にやってきた。
私はコタの頭をなでなでしながら、「お母ちゃんの言い方が悪かったね。ごめんね。スーパーおにいちゃんは無くならないよ。それにさ、コタは全部1人で準備できたんだから、今出発できたらウルトラスーパーおにいちゃんになるんだよ。妹ちゃんよりすごいよ。だってウルトラなんだよ」と言った。
コタは涙目で口をとんがらせていたが、私に甘えるようにくっついてきた。
そして甘えながら靴を履かせてもらい、おずおずと玄関を出て、夫に連れられてバス停まで行った。
玄関で見送る私を、何度も何度も振り返って手を振っていた。
子どもにとって、スーパーおにいちゃんの剥奪はかなりのショックなんだなあ…。
準備を頑張ったことと、保育園行きたくないと駄々をこねることは別なのだから、「スーパーおにいちゃん」の称号を人質に取るような言い方はやめよう、と思った。