…という状態になった。

2020-11-27

コタは身辺のことを自分でやりたがらない。

 

上着を着るのも、靴を履くのも、自分で出来るのに「おかあちゃんがやって」と私にやってもらおうとする。

 

少しでもいいから自分でやってくれないかなぁと思い、

 

今朝、出かけるとき、

 

玄関に座って足を出して靴を履かせてもらうのを待つコタに、

 

「コタ。靴は自分で履いてみよう。出来るもんね」

 

と言ってみた。

 

コタは、一瞬靴を手に取るが、

 

すぐに「おかあちゃんがやるの」と声を荒げた。

 

負けてはならぬと、

 

「コタ。自分で靴履けるでしょう」

 

「おかあちゃんがやるの!」

 

「何でもお母ちゃんにやってもらうのは、赤ちゃんだよ」

 

「おかあちゃんがあ!!」

 

と、コタは泣きはじめた。

 

またか…。

何も泣くことないでしょう。

この朝の忙しい時に。

 

でも、ここで折れてはだめだ。

 

「コタがかっこよく靴履けるの、お母ちゃん知ってるよ。お母ちゃんに見せて」

 

「おかあちゃんがやるのっっ!!」

 

むむ。仕方がない。譲歩をするか。

 

「じゃあコタ、お母ちゃんと一緒にやろうよ」

  

「やだ!おかあちゃんだけがやるのーーっっ!!(絶叫)」

 

譲歩は効かず。

つい私がイラッとしたのが顔に出てしまったのだろう。

 

コタは「ごめんなさい!ごめんなさい!」と叫びはじめた。

 

こうなるともう何を言ってもダメだ。

 

「はあー…(ため息)。謝らなくていいからさ。自分でできるんだからやって欲しいだけなのよ」

 

「おがあちゃん!ごめんなさい!」

 

「謝らなくていいよ」

 

「ごめんなさい!ごめんなさい!もうしません!」

 

「いや、もうしませんじゃなくて。して欲しいのよ。靴を履いて欲しいの」

 

「もうしません!もうしません!もうしません!」

 

「そのもうしませんはいい。こっちはして欲しいから」

 

「もうしません!もうしません!も゛う゛し゛ま゛せ゛ん゛ー!」

 

「だから、そのもうしませんは分かったから。して欲しいんだけど。そのもうしませんはもうしないでいいんだけど。靴はして欲しいんだけど。」

 

「う゛わ゛あ゛あああああーーーーーん!!!(パニック)」

 

という、お互いワケ分からない状態になった。

 

 

…というお話。