ほがらかに無視

2020-12-21

数日前にブログに投稿した「自分ルール」。

そこでコタの脳内シナリオのことを書いた。

 

 

そのシナリオ、

今日、最新版に変わってしまった…。

 

 

 

おままごとをしている時、コタが、

「おかあちゃんがね、〇×■△でね、むこうでね、△◆してね、妹ちゃんがね、△□?¥●◎だからね、みるくをね、ないよーってね、妹ちゃんのみるくがね、あれーって、いってね、そしたらコタがね、〇×△♨◆?◎だからね。じゃあ、そうやってみて」

と言った。

 

 

…ほぼ何を言っているか分からん。

 

 

唯一聞き取れた『妹ちゃんのミルク無いよー』を頼りに、

「あれー?コタ、妹ちゃんのミルク、どこいったの?」と言ってみた。

 

 

すると、コタは下唇を突き出し、みるみる涙目になり、

「ちがうーっ!」と泣き出した。

 

 

しまった。ミスった。

 

 

コタ「おがあちゃん!ちがうの!」

 

私「ごめんねコタ。聞き取れなかったの。もう一回教えてくれる?」

 

コタ「おがあちゃん!あそぶの!あそんでよー!」

 

私「うん、遊ぼう。遊びたいから、もう一度教えてくれる?」

 

コタ「おがあちゃん!おがあちゃん!あそぶ!」

 

私「(ダメ元で)あれー、ミルクどこいったのかなー?」

 

コタ「ちがう!ちがうの!!ちがう!ちがう!ちがう!」

 

私「ごめんね、もう一回教えてほしいな」

 

 

以下、エンドレス。

 

 

こうなったらもうお手上げだい。

 

コタよ。

お母ちゃんだって君と遊びたいんだぞ。

落ち着いてシナリオを説明しておくれよ。

 

 

 

そんなこんなしていたら、夫が帰ってきた。

私はお夕飯の支度のため、夫に子守をバトンタッチ。

私は夫に「セリフ間違えた」とだけ言った。

夫は「了解」と苦笑いをした。

 

 

台所で聞いていたら、数分でコタの泣き声が止んだ。

 

 

おお。すごい。

夫よ、セリフを当てたのか?

 

 

あとで夫に聞いてみると、

夫は、「セリフ分からんし、説明してくれなかったから、ほがらかに無視をした」と言った。

 

 

声をかけることもせず、

なだめることもせず、

怒った顔もイライラした顔もせず、

コタを見ずに、

ただとなりで、

ほがらかに無視をした、と。

 

 

「しばらくしたらコタは落ち着いてきて、そばに寄ってきたから、声をかけずに頭なでなでしたりお腹さすさすした。そしたら別の遊びをし始めた」

と、夫は鼻を膨らませながら成功体験を語った。

最後に、「ほがらかに、が大事やな」とドヤ顔で締めた。

 

 

 

なるほど。

 

「ほがらか」であることは確かに重要ポイントかもしれない。

 

 

 

コタは私の些細な表情の変化を敏感に感じ取る。

特に、イラッ、ムッ、などのマイナスな感情。

それに、私はへの字口で、無表情だと怖い顔になってしまう顔の造形である。

OTの先生に「癇癪の時は構うと逆効果」と言われており、それに倣って無視はしているのだが、どんどんコタがヒートアップしていくので私の無視の仕方は逆効果なのではないか、と悩んでいた。

でも、『ほがらかに無視』なら、なんだか出来そうな気がする。

怖い顔にならない気がする。

 

 

 

心掛けてみよう。

 

 

 

にしても、夫はこういうのが上手いんだよね。

「ほがらか」と言うより、

「ぼーっとしている」ような、

「まあええやん」と言う感じ。

 

 

まあええやん、なんとかなるやろ。

 

 

 

 

こういう彼のスピリットに、私は時々とても助けられる。