第2回トイレトレーニング物語(3歳5ヵ月)

2021-01-23

昨日の投稿にも書いたが、

一昨日、コタと100サイズのトレーニングパンツを買いに行った。

 

 

 

トイトレをしっかり再開する計画は特に無く、

まあパンツくらい買っておいても良いかなーという、ゆるーい気持ちであった。

 

 

 

ネットに、『子ども自身にパンツを選ばせると「このお兄ちゃんパンツを穿くんだ!」とやる気が出て良い』と書いてあったので、

コタに選んでもらうことにした。

 

 

 

売り場にて。

 

私「コタ、どのパンツにする?」

 

コタは、先ほど買ったおやつをぷらぷら揺らしながら持ち、あまり興味のない様子。

 

私「かっこいいパンツ、いっぱいあるね」

 

コタ「…」

 

私「トーマスがあるよ。あ、あんぱんまんも」

 

コタ「…」

 

私「コタ、どれにする?」

 

コタ「…いらない」

 

 

彼は小さな声で確かに「いらない」と言った。

 

 

だが、私に妙な意地が湧いてきて、

 

「コタはもうお兄ちゃんだから、お兄ちゃんパンツ穿けるんだよ。だから買おう」

 

と押し切ってしまった。

 

 

 

今から考えれば後日でも良かったのに。

 

 

 

私「このトーマス、かっこいいよ」

 

コタ「…とーますにする」

 

 

完全に自分の意志ではないコタ。

 

 

私「そうしようか。…あ。ごめんコタ。これ、80と90しかなかった」

 

コタ「…?」

 

私「このあんぱんまんのは?これいいんじゃない?青くてかっこいいし。…と言うか、これしかないのか、100サイズは…」

 

 

よく見たら100サイズのかっこいいパンツはその1点だけであった。

他の100サイズのは可愛らしい花柄などで、コタには似合わないと感じた。

 

 

私「これにしよっか」

 

コタ「これにしよっか」

 

コタは笑って立ち上がった。

 

パンツを買ってもらえて嬉しいというより、このつまらない買い物が終わるので嬉しい、という笑顔だった。

 

 

コタとこんなに温度差があるのに、

私に更に妙なスイッチが入り、

新しいおまるも買ってしまった。

 

またぐタイプではない、座るタイプのもの。

ちょっと良いお品物。

 

家にある補助便座はコタが座りにくそうだったしー、

下の子もトイトレに使うしー、

これ踏み台にもなるみたいだしー、

と衝動買いを正当化した。

 

 

 

家に帰って夫におまるを見せると、

「お、いいやん」と意外と好評だった。

 

 

新しいパンツも買ったことを伝えると、

夫は「いいなーコタ。新しいお兄ちゃんパンツ買ってもらったんだー」とコタに言った。

しかしコタは無反応だった。

 

 

 

 

夫と相談し、

 

・本格的にトイトレを始めるわけではないこと

 

・まずおまるの存在に慣れてもらうこと

 

・座れそうだったら、起床後のオムツ交換時に誘ってみること

 

・それ以外は、決まって誘う時間は特に設けないこと

 

・下の子作戦(下の子をおまるに座らせて褒めたら、コタもライバル(下の子)のやっていることはやりたがる)を使いつつ、自発的に座るように仕向けること

 

を決めた。

 

 

 

 

翌朝。

 

 

早速、下の子作戦をやってみた。

下の子のオムツを替えるときにちょこんとおまるに座らせ、「妹ちゃん、上手に座れたねー」と褒めた。

 

案の定、「コタもすわるー」とやって来た。

 

私は何でもないことのように「いいよー」と軽く言い、

コタが座ったら、「おしっこ出るかな?10秒数えてみようか」と言った。

 

コタは10秒座っていられた。

 

座り心地もよさそうだった。

 

 

 

まず座れたので一歩前進。

 

 

 

朝ごはんの後。

恒例の、コタが私の携帯を見る時間。

電車の見える公園で撮った貨物列車の動画を見る、コタの至福のひと時。

 

ふと思いついて、

「コタ、動画を見るとき、ちょっとおまるに座ってみる?携帯見ながらでいいから」

と提案してみた。

コタは「すわる」と言った。

私は「じゃあ、ズボンとオムツを足首まで下ろして、座ってね」と言った。

コタは素直に従い、おまるに座った。

 

 

 

おや。

 

これは良い感じだぞ。

 

 

 

それに、コタのちんちんは、

パンパンで、なんだか出そうな状態―。

 

 

 

もしかしたら、

 

もしかしたらなんじゃない―?

 

 

 

 

ここでまた、私の悪いところが出た。

 

欲しがっちゃうのである。

 

 

 

 

「おしっこ上手に出来たらさ、アイス食べよっか」と、

勢いでアイス作戦も解禁してしまった。

 

 

 

 

妙なアドレナリンが止まらない。

 

 

 

 

こうして、

いつもの携帯タイムは大幅に延長となり、

私はコタのそばで家事をしたり下の子と遊びながら、

「その時」を待った。

 

 

 

 

 

しかし、なかなか出ない。

 

 

 

 

 

コタは途中で何度がだれて、

ちゃんと座らなかったり、床に降りようとした。

 

その都度、

私は「しっかり座ろう。じゃないと、おしっこびちゃーってなっちゃうよ」と座りなおさせた。

 

 

私は、

「時間があるから、ゆっくりやろうね」

「コタ、頑張っているね」

「上手に座っているよ」

と声をかけ続けた。

 

 

コタは、私の「出るかな?」の問いかけに、「じゃーじゃーじゃー」と笑いながらおしっこの音を口で言った。

 

 

 

 

 

しかし、結局出なかった。

 

 

 

 

 

気が付いたら1時間半も経っていた。

 

さすがにやりすぎだと気が付いた私は、

「もうやめとこうか」と声をかけた。

コタは笑顔で、「もうやめとこうか」と繰り返した。

 

コタはずっと携帯を見ていたので、苦痛な時間では無かった様子だった。

 

 

コタには、頑張って座っていられたご褒美として(アイスではない)おやつをあげた。

 

 

 

 

 

 

…いやあ。

 

初日にハードにやりすぎてしまった。

 

欲しがっちゃう私の悪いクセ、完全に出た。

 

反省だ。

 

と言うか、先日の病院での3歳児検診で、トイトレについて『嫌がることを無理矢理させなくて良い』と言われたばっかりだったのにー。

 

(…まあでも、無理矢理ではないから、大丈夫か?な?)

 

 

 

 

 

 

やってしまったことは後戻りできないので、

とにかく今回のことで感じたことをあげてみよう。

 

 

コタは、

①お兄ちゃん=「トイレでおしっこをする」「お兄ちゃんパンツを穿く」

であり、

赤ちゃん=「オムツ」

であることは理解している様子。

 

(実は昨夜、「コタはオムツだから、赤ちゃんだね」と意地悪を言ったら、コタは「あかちゃんじゃないー」と泣いてしまった。プライドを傷つけてしまった)

 

 

②おしっこは出そうだが、トイレに座ると我慢してしまっている?

 

 

③トイレのことを「こわいの」と言う。

でも、自発的に補助便座に座りに行くことは何度もある。

なので、トイレの空間がと言うより、便器におしっこを出すことが不安であるように思う。

 

 

④感情が顔に出やすい私の表情をコタは良く見ているから、

「私が喜ぶからおまるや補助便座に座る」のでは?

 

昨日のパンツ購入時のように。

私が喜ぶから、私に従って買ったように。

 

 

⑤おまるに座るのを「やめとこうか」と私が切り上げた時に、コタは嬉しそうに笑った。

私がそう言うのを待っていたのだな。

 

 

 

うーむ。

④と⑤は良くないな。

コタ自身がトイレでおしっこをする喜びを持てなければ、なんの意味も無い。

 

 

やはり私の焦りが出ていて、

それを感じ取っていて、

 

私の隠しきれていないガッカリした感情やイラっとした気持ちも、

きっと敏感に感じ取っているのだろう。

 

 

 

 

 

えーと、

 

だから、

 

つまり、

 

 

 

 

 

私はトイトレに関わらないほうがいいんじゃないか?