先日2度目の逃避行をしたのだが、
日が沈んでからの帰り道、
ナビに言われるがままに通ったある峠道のトンネルが、
実は県内屈指の心霊スポットだったと知った。
確かに、
その細くて長い峠道ですれ違う車は1台もなく、
狭くて明かりの無いそのトンネルは、入るのをためらう程不気味だった。
でも、
ナビが平然と案内するから。
一番近い道だって言うから。
疑うことなく通った。
そしてつい今しがた、
先日行った方面に今度また行こうと思って、
他にもっと良い道が無いか下調べをしようと思って、
「そういえばあの小さなトンネル、『○○トンネル』って書いてあったな」って思って、
何気なーく検索したら、
【心霊スポット】の文字がずらりと並んでいて、
真実を知ってしまったのである。
…ああ。
知らなきゃ良かった…。
調べなきゃ良かった…。
なぜ心霊スポットと言われているかの由来もしっかり読んでしまった。
…ああ。
読まなきゃ良かった…。
クリックしなきゃ良かった…。
怖がりのくせに。
私のバカバカ。
背中のぞわぞわが止まらない。
でもあのトンネルを通る時、車内は賑やかだった。
私は後部座席にいるコタと大きな声でお喋りをしていたし、
下の子はおっぱいが欲しいのかずっと泣いていた。
車を停められそうなところが無く、泣かせたまま峠道を抜けるしか無かったからなのだけど。
まあ、とにかく、
車内は活気に満ちていた。
大丈夫。
きっと幽霊は、子ども達のパワーに圧倒されたはず。
生きる力がみなぎった3歳児と0歳児に、幽霊が太刀打ちできようか。
下の子がおっぱい以外の理由で泣いていたのかも…、なんてことは決して私に言わないで下さいね。
大丈夫。何も見ていない。
大丈夫。誰も連れてきていない。
…ああ、
いわくつきと言われている場所を外して案内してくれるように設定できるナビがあればいいのになぁ…。
とりあえず今は、怒髪天のオトナノススメのMVを観て元気になろう。