先日、コタが道路を走り出しそうになった時、思わず「NO!」と叫んだ私。
英語が喋れるわけでもないのに。
最近英語圏の人と触れ合ったわけでもないのに。
昨日のお夕飯はお刺身だったのに。
最近見た映画は韓国映画「パラサイト」なのに。
ネパール人に間違えられたことしかないのに。
なぜか、「NO」が自然に口から出た。
それも、「ノー」ではなく「ノウ」というかなりネイティブ感溢れた発音。
コタは、私の「NO!」を聞いて、ピタッと止まった。
そして私を振り返ると、じわじわと目に涙を溜めて、
「おかあちゃん、のう、ってなあに?
なんで、のう、っていうの?
のう、っていやなの。
もう、のう、っていわないで!」
と、なぜかパニック状態になった。
私は、自分の発した「NO」にびっくりしたのと、
発音の良さになんだか恥ずかしくなったのと、
コタの予想外のパニックに焦って、
私、別に悪いことしたわけじゃないんだけど、
なんかごめんと思って、
「もう言わないよ。のうって、もう絶対言わないよ」
と必死に謝った。
というお話。