入園式前の保育園見学

2021-06-10

2021年4月。

 

 

入園式の前の週の金曜日に、コタと保育園見学へ行った。

以前一度見学に行ってはいたが、コタが当日すんなり式場に入れるようにもう一度園内を見せてくれるという保育園の配慮だった。

また、加配の先生と初対面というドキドキの日でもあった。

 

今回は役場の社会福祉士さんも私たちと一緒に行ってくれた。

 

 

 

入園式の会場は保育園の遊戯室。

まだ椅子は並んでいなかったが、飾り付けがたくさんしてあった。

 

 

 

園長先生が

「当日は、ここに子どもたちの椅子が半月状に並びます。その外側にお父さんお母さんの椅子が並びます。お子さんは自分の椅子に座ってもらいますが、お父さんお母さんのお膝に座っても大丈夫です。」

「最初にお父さんお母さんと手をつないで入場するのですが、コタ君は一番最後に入場してもらおうと思います」

「会場には、来賓5名と保育士、お子さんたちとその保護者2名が来ます。新型コロナ対策で人数は少なくしています。式の時間も10分位の予定です」

と説明してくれた。

 

 

 

今は人がいないからコタは遊戯室に入れたが、当日はざわざわするだろうし、まず「みんなで並んで入場」が難しそうだな、と私は思った。

 

園長先生はそんな私の心の内を察したのか、「出来る範囲で、無理せずにね」と言ってくれた。

 

 

 

私が園長先生と話している間、コタは廊下にあった段ボールで作られた消防車で遊んでいた。

 

 

 

コタの落ち着いている様子を見て、園長先生が加配の先生を呼んできてくれた。

 

 

 

加配の先生は、にこにこした優しそうな女性の先生だった。

 

 

 

加配の先生は、夢中で消防車で遊ぶコタの脇に座り、自然とコタの空間に溶け込んだ。

コタは先生には目もくれなかったが、「あっちいけ」というような拒否する素振りは無かった。

(療育ではたまに特定の先生に対してそういう素振りが見られた)

加配の先生はぐいぐい来るタイプでは無さそうで、私は何となく安心した。

 

 

 

それから1時間ほど、コタは遊戯室で遊んでいた。

コタと加配の先生と社会福祉士さんと私は4人で遊びつつ、私はコタの特性や保育面でお願いしたいことを先生にお話しした。

時々社会福祉士さんも口添えしてくれた。

 

 

 

お話が終わって私がコタに「そろそろ帰ろうか」と言っても、コタは帰りたがらなかった。

私を無視しておもちゃで遊んでいる。

 

「今日は帰るけど、また保育園来られるよ。そしたらまた消防車で遊べるよ」と私が言うと、園長先生や加配の先生も「またここに来て一緒に遊ぼう」と口々に言った。

 

何度が繰り返すと、コタはようやく帰る決心がついたようだった。

 

 

 

帰りの車で私が「何が楽しかった?」と聞くと、

コタは「しょうぼうしゃー!」と元気良く答えた。

 

 

 

コタは消防車以外にも気になるおもちゃを数個見つけており、「保育園=楽しそうなおもちゃがあるところ」と認識出来たように思う。

最後まで先生たちには興味を持たなかったけれど、保育園にプラスの印象を持ってくれたのなら、見学大成功である。

 

 

 

さあ、来週は本番。

いよいよ始まる保育園生活。

 

どうなることやら…♪