このシリーズはいつまで続くのだ?という声が聞こえてきそうであるが、もうちょっとで終わるのであと数回だけご辛抱ください。
2021年6月某日
私は相談支援専門員さんに電話をした。
併行通園か否かについては、社会福祉士さんや保育園の園長先生の意見を聞き、私たち夫婦の意見は「療育を退園する」でほぼ決まりかけている。
今回は療育を辞めた後の相談が主である。
まず相談支援専門員さんは、私たちの決断を支持してくれた。
「自由な保育園でのびのび遊べてコタ君に合っているので、保育園一本で大丈夫だと私も思います」と言ってくれた。
続けて、「…ただ、もし1年後などに療育を再開することになったら、同じ施設でも待ちがあります」と申し訳なさそうに言った。
私はそれはそうだろうと思っていたし、そうだとしても今療育を辞めることへの決心は揺らがない。
今のコタを見ることが大切だから。
私は「分かりました。その時は待ちます」と言った。
そして相談支援専門員さんは、
「療育を辞めると私とのつながりはここで終わりますが、もし再開するなら私の事業所に電話をください。
私はコタ君の経緯を全部知っているので、相談に乗りますし、繋げやすいと思います。
再開しなくても、困ったことがあったらいつでも電話してくださいね」
と言ってくれた。
そして放課後デイについては、「(開始する)1年位前から動き出すといい」と教えてくれた。
私は「明日療育施設に退園の電話をします。今までありがとうございました」とお礼を伝え、晴れ晴れとした気持ちで電話を切った。
みんな優しいなあ。
仕事だからと言えばそうなんだけど。
ありがたいなあ。
それしか言葉が出てこない。
ありがたいなあ…。
≪あと少し続く≫