後悔

2021-07-23

最近コタがちょっとしたことで怒る。

 

 

 

 

 

自分が下の子に水筒を手渡ししたかったのに、下の子がテーブルに置いていたのを勝手に取った、とか、

 

 

 

服を脱ぐのを手伝ってと言われたので私がズボンをさっと下ろしたら、Tシャツから脱ぎたかったのに、とか、

 

 

 

歯磨きに誘うタイミングが早かった、とか。

 

 

 

 

 

癇癪と言うより、イライラが溜まっているように感じる。

 

 

 

 

 

 

 

ぎゃーっと怒り始めた時に「どうしたの?言ってごらん?」と聞くと、

 

 

 

コタはうまく言葉にできないのか、涙をぼろぼろ流しながら自分のお腹を叩いたり、床を叩いたりする。

 

 

 

もどかしい、と言っているよう。

 

 

 

 

 

私が「怒ってるの?」「辛かったの?」「悲しかったの?」とひとつづつゆっくり聞くと、

 

 

 

いつも、「悲しかったの?」のところで頷く。

 

 

 

 

 

コタはしゃくりあげながら理由を話してくれるが、興奮していて何を言っているかほとんど分からない。

 

 

 

 

 

私にできることは、

 

 

 

「そうだったんだね。悲しかったね」と共感し、

 

 

 

抱きしめながらひたすら落ち着くのを待つこと。

 

 

 

 

 

でも、泣き止んだかな…と思って顔を覗き、目が合うとまた火が付いたように泣き出す。

 

 

 

だから怒っている理由がなかなか分からない。

 

 

 

 

 

 

 

今日は私がイライラしてしまって、

 

 

 

それが顔と態度(無視)に出てしまって、

 

 

 

コタは泣きながら、「おかあちゃん、ちゅーしてあげる」と、私の機嫌を取ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

たった3歳の子ども。

 

 

 

たった3歳のコタの不安な気持ちが、手に取るように分かるのに。

 

 

 

私は表面上すら笑顔でいられない。

 

 

 

 

 

 

 

布団に入る前に、「とともお母ちゃんもコタのこと大好きだよ」と伝え、ぎゅうっとした。

 

 

 

コタは私に「これ、おかあちゃんの」と言って、お気に入りの新幹線のおもちゃをくれた。

 

 

 

「ありがとう。明日はコタがにこにこしてくれたら嬉しいな」と言うと、

 

 

 

コタは、にいっ、と作り笑顔を私に見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…最後の、言うべきでは無かったな。

 

 

 

気持ちを押し殺させてしまった。

 

 

 

私がコタの笑顔を見て安心したいがために。