最近ピカチュウがお気に入りなコタ。
それはいいのだが、コタの『ピカチュウ』の発音が通常の発音と違う。
まず、『ピカチュウ』ではなく、『ピカチュ』と言う。
そして肝心の発音は、太宰治の名作『走れメロス』の『メロス』なのである。
いまいちピンとこない方は、『走れ』から含めて『走れピカチュ』と言って頂ければ分かり易いかと思う。
なぜ『メロス』の発音になったのかは謎だが、コタは今日も「ピカチュ💛ピカチュ💛」とピカチュウのクッションを抱きしめ幸せそうなので、まあ良しとしよう。
言いたいことはここで終わりなのだが、
実は、この投稿を書くにあたって人知れぬ苦労があった。
ブログにはもちろん音が無いので、『ピカチュ』の発音を文字で表現しないといけない。
『ピカチュ』に代わる言葉は何だろう。
この、ぴったりの言葉を探し出すのに苦労したのである。
私はさりげなく夫に聞いた。
私「コタの『ピカチュ』の言い方と同じ発音の言葉って何かあるかな?」
夫「なんで?」
私「何かあったら教えて」
夫「分からん」
私「あ!『テニス』は?…テニス。…ピカチュ。同じだよね?」
夫「ああ、同じやけど。つまらんな」
私「つまらん?」
関西夫の妻として、「つまらん」では終われない。
私は『テニス』から伝っていった。
私「カラスは?」
夫「いまいちやな」
私「デニスは?」
夫「誰やねん」
私「クリスは?」
夫「だから誰やねん」
私「クリス松村」
夫「ああ…。ええんちゃう?」
私「でもなんか違うな」
夫「違うんかい」
クリス松村さんの登場により、ターゲットは人名に変更された。
私「ピカチュ、ピカチュ、ピカチュ、…あまの、キャイーン天野」
夫「おお。ええね」
私「あまの、あまの、はまだ、ダウンタウン浜田」
夫「浜田はちゃうよ。『はまだ』やで。『ま』が強いで」
私「え?『浜田』って『ピカチュ』の発音じゃないの?」
夫「『はまだ』や」
私「あ、そうか。関西の人はそうだね。まっちゃんも「はまだ」って言ってるね」
夫「天野も『あまの』って言う奴おるな」
私「そうか、…pianoと同じ発音ってこと?」
夫「ん?」
私「ネイティブの人の言う『piano』。ピアーノ」
夫「ピアーノ。そうやな」
私「ピアーノ。はまーだ」
夫「はまーだは伸ばさなくてええんちゃう?」
うまく行きかけたと思ったが、ここで日本全国の方言の壁にぶち当たる。
私「じゃあ、日本全国共通の発音のもの…。共通の発音の名前…。ピカチュ、ピカチュ…。テテテ、テテテ…」
夫「ゴメス」
私「誰?」
夫「バース」
私「だから誰よ」
夫「野球選手」
私「ああ。いるんだ」
夫「知らんけど」
私「知らんのかい」
夫「えーと、ピカチュ、ピカチュ…」
私「ピカチュ、ピカチュ…」
こうした紆余曲折の中、夫婦でひねり出したのが『走れメロス』なのである。
メロスは日本国民誰が言っても『メロス』でしょう。
『メロス』では無いでしょう。
こうして、私はブログを無事に書き上げることが出来たのだ。
★おまけのコーナー★
想像だけで浜ちゃんを描いたらひよこっぽいカッパになった。