本日の療育園での出来事。(3歳1ヶ月)
本日も前後編にわたってお届けします。
【前編】
本日も絶賛赤ちゃん返り中。
コタは、私が1人でトイレに行くだけでも泣きながら追いかけてくるようになった。
なので私はトイレに行けない。
そのうち漏らしてしまうぞー。
とにかく私が自分の目の届かないところに行くのがだめみたいで、下の子のおむつ替えにもついて来た。
でも、コタの寂しい気持ちは十分伝わるので、少しかわいそうだった。
昨日と同じく、活動中は『座っている』という『約束』をして、あとは声かけをしなかった。
朝の会で、椅子に座っていなければいけないとき、
コタは、トランポリンに乗って「コタちゃん、ここにいるー」と何度も私に呼び掛けていた。
私はコタの椅子の後ろに座り、見もせず、身じろぎせず、コタが自分で戻ってくるのをじっと待った。
私が何も言わないので、チラチラこちらを見てくるお母さんもいた。
でも、ひたすら待った。
長い時間だった。
「コタちゃん、ここにいるー」が20回くらい続いたころ、コタの声に焦りの色が帯び始め、それはだんだん泣き声になっていった。
私がたまらずコタを見ると、コタは真っ赤な顔をくしゃくしゃにして、「おかあちゃーん」と泣きながらこちらに走ってきた。
私は、コタを抱きしめ「コタ、よく戻ってきたね、お母ちゃん嬉しいよ」と褒めたが、コタはそれから10分ほどずっと泣き続けていた。
コタが「今は座っている時間だから椅子に戻った」のではなく、「お母ちゃんに無視をされて悲しくなったから戻ってきた」ことは明白だった。
これは、もしかしたら、コタに恐怖を与える方法ではないか…?
赤ちゃん返りで寂しい中、療育の場でのお勉強とはいえ『無視をされる』というのは、コタにとってはかなり辛く、更に気持ちが不安定になってしまうのではないか…?
ふと、そんな疑問が生まれた。
このやり方が今のコタに適切なのか、先生に聞いてみた。
先生は、
「今は椅子に座る時間だから、お母さんが椅子のところにいるのは当然のこと。それを理解させるには今の方法が最適」
「コタ君は、寂しくて泣いたけれど、それは当然の反応。恐怖からではない」
と言った。
…不安だけど、このやり方を続けるしかないのか。
一応、戻ってはきたし。
更に、
「大切なのは、適切でシンプルな声かけ」とのことで、
先生秘伝『黄金の声かけ4選』をご教授頂いた。
①【活動の前】⇒「○○の時間だから、お椅子に座っていようね」=約束
②【コタが脱走した(しそうな)時】⇒「今は○○の時間だから、お母さんはお椅子のところにいるね。コタもお椅子のところに戻ってきてね」
③【戻ってきたとき】⇒「よく戻ってきたね」
④【戻ってこなかったとき】⇒「次やる時はお椅子に座っていようね」
この4パターンのみで良いとのこと。
やたらと細かく指示をしたり、やたらと褒めるより、シンプルな方が頭に入りやすいそう。
ごちゃごちゃ言われると何に怒っているのか自分でも分からなくなり余計辛くなるが、指示がシンプルだと、何が嫌で何に対して怒っているのか自分でも分かるので、気持ちが収まりやすいらしい。
また、大切なのは、必要なことを「子どもの耳に入れる」ことだと言う。
今はすぐに理解できなくても、いつかそれが子供の頭の中でつながる時がくる。
つまり、この黄金4パターンを適切なタイミングで使い続けることが大切ということだ。
ちなみに、最悪なのは何の声かけもしないことだそう。
とても根気がいるし、
ブレずにやるのも大変。
親の根性が試されるな。
後半へ続く。