NO!

2021-02-25

先日、コタが道路を走り出しそうになった時、思わず「NO!」と叫んだ私。

 

 

 

英語が喋れるわけでもないのに。

 

最近英語圏の人と触れ合ったわけでもないのに。

 

昨日のお夕飯はお刺身だったのに。

 

最近見た映画は韓国映画「パラサイト」なのに。

 

ネパール人に間違えられたことしかないのに。

 

 

 

なぜか、「NO」が自然に口から出た。

 

それも、「ノー」ではなく「ノウ」というかなりネイティブ感溢れた発音。

 

 

 

コタは、私の「NO!」を聞いて、ピタッと止まった。

 

 

 

そして私を振り返ると、じわじわと目に涙を溜めて、

 

 

 

「おかあちゃん、のう、ってなあに?

 

なんで、のう、っていうの?

 

のう、っていやなの。

 

もう、のう、っていわないで!」

 

 

 

と、なぜかパニック状態になった。

 

 

 

 

私は、自分の発した「NO」にびっくりしたのと、

 

発音の良さになんだか恥ずかしくなったのと、

 

コタの予想外のパニックに焦って、

 

 

 

私、別に悪いことしたわけじゃないんだけど、

 

なんかごめんと思って、

 

「もう言わないよ。のうって、もう絶対言わないよ」

 

と必死に謝った。

 

 

 

 

 

 

というお話。